……今の俺に、そんな余裕はないだろ。 と、かぶりをふって、無駄という文字を脳内から押し出す。 無駄だろうがなんだろうが、他に手段がない以上待つしかないじゃないか。 那智の部屋の扉の傍らに座り込む。 明日になろうが、 明後日だろうが。 俺は、待つしかないんだ。