堂々乙女と秘密の美女

「姉がモデルをしていて、

譲ってもらったんだ」

「不審がられませんでした?」

「僕は演劇部でいつも女役をやってたから、

姉も慣れてしまったんだろうね」

優さんの照れ笑いはやはり女性的で、

まるで天使のようでしたので、

私はまた同性と話しているような錯覚に

襲われました。