堂々乙女と秘密の美女

「彼女の記憶が戻ることをお望みですか?」

「できればね…。

鈴音にとっては辛い記憶だけれど、

思い出さなきゃ。

いつまでも平井綾子ではいられないと思うし」

「そう…ですよね」