誰も居ない教室。

いつもは騒がしい朝も今日は静かだった。

“嵐の前の静けさ”

嫌な言葉が頭に浮かぶ。

そして、俺の期待に応えるように、

何者かが蓮の机をあさっていた。

…は?

教室には俺、恭弥、蓮、ソイツの4人だけ。

4人とも固まりながらしばしの沈黙が続いた。

なんか…

こいつ、誰かに似てる…。

赤っぽい茶髪のソイツの顔は、誰かに似ていた。