ヤツが間合いを詰めてくる。
僕の機体も、盾と脚部がヤバくなってきた。


ピッ


充填完了のサインだ!
今一度、照準をコクピットに定める。


「さよなら、ボス…」


僕はトリガーを引いた。



閃光と轟音!
さらに爆発音も加え、煙幕の外へ飛び散る破片!



モニターから、ボス機の反応が消える。


盾をずらして、現状を肉眼で確認する。


煙幕が静かに引いて行くと、ほぼ原型を留めないボス機が、そこらに散らばっていた。




「帰ろう…いや、とにかくこの場所を離れよう…」