暗い暗い朝だった

目を開けたらいつも夜だった

なにがあったってモノクロなんだ


笑ってる時すら直後の焦りや不安が目に見えてて


苦しい時すら 誰かに頼る事は出来ず 時がただ過ぎるのを待つだけだった

でも、それで何とかなった


オレは上京してきた大学生
チャラチャラしたのが嫌いで 大学には友達は居ない

と言うか、作ろうとしなかった


東京に来てから始めた音楽の関連で、たまたま知り合った奴としか遊び友達も居ないが充分だった




音楽をしていない時は 本を読んで 人の幸せに涙した






でも自分の為には泣けなかった



オレが作り出したモノクロな世界で何に期待して何を絶望すればイイ?


でも不安だった

期待も絶望も無かったけど
時間はオレの様にたたずんでいてくれなかった




オレは不安を振り払って今だけを見ているんだ

そんなごまかしが通じなくなってきた頃 あの日が来たんだ








ありきたりなあの日

オレにとってもありきたりになる予定だったあの日