弥生は、合コンをして男と絡む機会を増やしていた。確かに男友達が増えるのは大して問題ではない。弥生は彼氏がいないのはつまらないというし。
問題は、そこに紗由美と珠希を巻き込むことだった。残念ながら紗由美と珠希は、あまり男に興味がない。女子校だからと諦めているわけではなく、ただ男がいなくても生活には困らないと考えているから。
「私…男の子苦手だもん…」
紗由美が、頭を下げて言う。この光景もいつものことだ。
「大丈夫!!今日はいい人ばっかりだから!!」
さっ、行こ―う!!
弥生は、人の話を聞かずに紗由美と珠希の手を引っ張って教室を出た。
これもいつものことなのだ。そう、これも………

