2人に引きずられて、紗由美は渋々と校門に行った。久しぶりに見る昂の姿に、紗由美の胸は高鳴るばかりだ。 紗由美たち4人は、またもや弥生と大貴を置いて先に帰路につこうとしていた。 理由というか、一緒に帰ることが恥ずかしくてできないからである。 帰り道。 とにかく、沈黙が流れている。なんとなく、空気が重い気がする。久しぶりすぎるから、何を話せばいいのか分からなかった。