女なんて、嫌いだ。 いなくなればいいのに。 今まではそう、思っていたのに… 一体、どうしたというのだ。 どうして、こんな気持ちになるのだろう。 どうして、こんな感情が芽生えてしまったのだろう……… 人間は、つくづく矛盾した生き物だと、昂は思った。 紗由美のことを考えると、心臓が速くなる。愛しいなんて、思ってしまう。 あの、純粋な笑顔が見たいと思ってしまう……――――― 重症だと、思わず舌打ちした。 こんなにも惚れているなんて、自分でも思わなかったのだ―――