昼休み。
紗由美は、色々と思考を巡らせていた。

それは実に単純なものである。昂のことだ。
昂にもらった飴を口に含んでいるからなのか、自然に昂の顔が脳裏に浮かぶ。
仏頂面と、微笑したところ……まだ、その2つしか、見たことがない。

もっと、知りたいと思った。



―――ナンデ…?



男なんか嫌いなのに。

あんなことがあったのに…



ナ ン デ だ ろ う … ?