「………ん」 昂は少し、照れていた。でも、それはほんの一瞬のことだったので、誰一人として気づいていない。もちろん、昂の親友である拓巳も…… 紗由美は、にこにこと飴を見つめていた。 大好きな大好きな。 バニラ味の飴。