「こんにちは―♪」


弥生が、にっこりと笑って挨拶する。それに合わせてこちらを見た男の子が3人(1人はすごい嫌そうな顔してたけど)。
私たちは、そんな男の子たちの視線を浴びて、今すぐにでも帰りたいと願った。

そして、私はある人の視線に気付く。
その人は、ずっと弥生を見ていた。しかも、顔を少し赤くして。
あぁ…弥生に惚れたんだ―――と、すぐに分かってしまった。