俺と葉月の四十九日


桜の木、十五本目。


汗だく…何時間過ぎた?

時計を見る。
は?午後3時?!マジ!


腹減った…。

両手は泥まみれ。爪の中まで泥だ。


ああ…休日、俺の休日…こんな事に…。



木の根元を掘り返す俺の両隣には安田とタクミ。
手元を監視しているかの様にじっと見つめている。

いや、今の状況、この二人…まだマシだ。


さっきまでこいつら、手を動かしている俺を他人顔に、ブランコやシーソーで遊んでたんだからな!!


「出てこないね?カプセル」

つまらなそうに安田が言った。
ヤベッ、飽きてきてる?


「タクミ、ここってお前が通ってる学校だよな」
「一ヶ月しか来てないけど」

「一ヶ月?!」

どういう事?!

「ちょちょっ…待て。一ヶ月って何?」


タクミは膝を抱えて体育座り。
靴紐をいじりながら説明をする。


「入院しちゃったから」
「入院?」
「難しい病気なんだって。なかなか治らなくて、ずっと入院してたんだ。今は家に帰って来たけど、次は遠くに行かなきゃいけないんだ」
「遠くって?」
「わかんない。遠くってしかわかんない」


遠くのでかい病院に転院するのか?
難しい病気って言ったしな。