俺と葉月の四十九日

タクミは、顔をしかめて首を傾げた。

「ここなのかどうか、わかんないよ」


わかんないんだ?!

うわぁい…泥まみれの一日へのファンファーレだぁ。



「はい、圭ちゃん」

安田がどこからか、赤いプラスチックの幼児用スコップを俺の足元へ引き寄せてきた。


何?


「……これは?」
「砂場に落ちてたの」
「そうじゃなく…」


なぜ俺の前に持ってくる?


「使って、圭ちゃん」


はい?


「私ユーレイだし、うまく動かして使えないし、かえって時間かかるし」


言い訳?
また俺かよ?!


「タクミはどうしたよ!」
「あっち」
指し示された方向を見る。


タクミは、鉄棒で遊び始めていた。
足で地面を蹴り上げ…坂上がりの練習?

さっすが小学生!飽きっぽくてマイペース!
安田と同類だな。



「…はあぁぁ〜…」


ため息と共に肩を落とす。


俺、いつも安田に貧乏クジ引かされてる。
俺が引く時だけ、全部ハズレにすり替えられてる様な陰謀すら感じるね。


「っちくしょう!!」

俺はスコップを手ににぎりしめた。


こうなったら、絶対にカプセル掘り出してやらぁ!!!