俺と葉月の四十九日

でも帰ると言えば、おそらく嵐のごときブーイングは目に見えてる…。
子々孫々末代まで語られそう。

しかも、何か安田とタクミめちゃくちゃ楽しそうだし。


タイムカプセルに牛乳入れ様とする子供だもんな。
何がいいんだかわかんねぇ事しようとするトコ、安田とそっくり。



とりあえず、俺達三人は近くの小学校へ向かっている。


「桜と言えば学校だね」

そんな安田の安直な意見から。
案外、的を射てると思う。

俺と安田が通っていた学校にも桜の木があった。


とにかく、とっととタイムカプセルを見つけて帰る!








学校。

土曜日だからか静かだ。

校庭の隅で、サッカーをしている小学生が数人いるくらいだ。
桜の木もある。

あるけど…。


安田は、桜の本数を数え始めた。

「えっと、桜が一本、二…全部で二十本か。楽しそうだね。悪くない!」
「楽しくねぇ!悪すぎだ?!」


状況最悪!!


どこを見れば楽しそうと思えるんだ?
二十本だぞ?二十本!!
これをしらみつぶしに根元掘り返して探すんだぞ!!


「なぁ…タクミ様よ。マジでどの桜か覚えてねぇ?」


俺は、タクミの顔を除き込んだ。