俺と葉月の四十九日

嫌っつーか…俺……決める前に意見求められたかったんですけど?


「ひどい圭ちゃん!タクミくん可哀相じゃん!」

ええっ?!俺が悪者?!
いつの間に!!


「タクミくんをまた泣かすつもりなの?」


また?またって!

さっき泣いたのも俺のせいになってる!

空気の流れおかしいぞ!



「いや、もう泣き疲れるまで泣いてもらった方が…」
「それはさっき圭ちゃんが却下した!」

だよな?わかってるよ。


「…映画はいいのか?」
「映画?そんな場合?」


お前が観たいっつったんだろうがっ!



…ため息。


何言っても無駄。
まるで意味無し。

俺の声は、もはや安田には届かない。


こうと決めたらやる…安田はそういう奴だ。
俺が悪者ってのが納得いかねぇけど。



「…で、何からやんの?」

流されてる…俺、安田にまた流されてる。


「まず桜の木だね!探すの!」

腰に手をあて、意気揚々と立ち上がる安田。
期待に満ちた瞳で、それを見つめるタクミ。


……二人とも、やる気満々なんだ?


宝物、貴重な物だったらマジで一割もらうぞ?俺は。