俺と葉月の四十九日

両腕を振り回し、泣き出したタクミ。

危ねっ!
腕が勢い良く回転しまくってる!
キレた?!
しかも俺達のせい?!


さすが子供…電光石火のごとき責任転嫁!
キレる理由も意味不明!


「安田!!何とかしろ!」
俺は安田に助けを求めた。

「また私?圭ちゃんが桜無いって言ったからじゃん」
「真実を伝えたんだろっ」


タクミは泣いている…涙と鼻水で顔をくしゃくしゃにして。


「笑わせろ!泣き止ませろ!」
「いっそ、泣き疲れるまで泣かせてあげようよ」


そんな悠長な!!

「馬鹿言ってんな!」


まったく、と安田はタクミの顔を覗き込んだ。


「タクミくんタクミくん、どこの桜の下に埋めたか思い出せる?」

鳴咽をあげつつ、タクミは首を振った。
わからねぇって事?

「おねぇちゃん達も一緒に探してあげる」


…エ?

何ですと?


タクミは泣き止んだ。
マジ?と言いた気な瞳で安田を見上げている。


いや、マジ?
俺の方が安田に問いたい。


探すの?

ちなみに、おねぇちゃん達の中に俺も含まれてるんだよな?

「マジかよ!安田!」

安田は、睨む様に視線を俺へと向けた。

「嫌だって言いたいの?」