俺と葉月の四十九日

「やっ!安っ?!安田!!バカ!」
「何よ、馬鹿って」


馬鹿じゃん!!


何を言おうとした?今!
何かバラそうとしたよな?

お前がバラしてどうすんだよぉっ?!

見ればわかるって…わからないまんまにしとく優しさや思いやりは無い訳?

マジ馬鹿!!


「馬鹿安田!バカ!馬鹿だ!お前は!」
「言い過ぎだろ!」
「突っ込んでる場合かよ!」
「じゃあ、どんな場合だって言うのよ!」
「どんな場合だって?!」


…どんな場合?


非常事態だよ…。


俺は子供を見た。
男の子は、俺と安田の言い合いを見つめている。

そうだ…泣かしちゃダメだ。
それこそ収集がつかなくなる。



「とりあえず交番に行こう。この子連れて」

俺の意見に、安田は疑問の表情をした。


「何で急に交番なのよ?」
「だってどう見たって迷子じゃん?こんな朝に一人で泣いてんだぞ?」
「泣いてる理由聞いてあげないの?これだから男って奴は…」

安田はため息をついて、やれやれと肩をすくめた。


何かムカつくなぁ。

元はと言や、ユーレイの分際で子供に声かけた揚げ句、ユーレイだってバラそうとしたお前が悪いんじゃねぇかよ?
なのにヤレヤレか!