俺と葉月の四十九日

安田はスプーンを口にくわえたまま首を傾げた。

「わかんな〜い」

わかんねぇのか。
いいなぁ?


「つか、何でブル田と一緒?」

安田は満面の笑顔で言った。

「圭ちゃん嫌な事あったみたいだったから」
「いや、ソレが何でブル田?」
「気が紛れるんじゃないかと思って」

…はい?

「気が紛れる?」

ソレ違くね?
気が紛れるっつーより、気がそれるって言うか。
強烈な個性に掻き消されるって言うか。
紛れるは違うだろ。


「ほら、ブル田って面白いし。顔ならかわいいから和めるかなって」


和み系?!

絶対違うしソレ!!
顔は確かにかわいいかもしれねぇけど、和み違う!
ロングで離れて見ろよ!

和みならブル田より妹のマオちゃんの方がいいなぁ、俺。


「どうした、三谷圭介。何か問題でもあるのか」

問題っつーか…。

ブル田は、三個目のプリンをあけていた。
どんだけ持参なんだよ!


「まぁ…生きていれば色々あるだろう」

エ?いきなり人生論?


ブル田はプリンを噛み締める様に味わっている。
色々ある言ってる割には、幸せそうにプリン食ってんじゃん。


「参考までに教えるが、僕にさえ色々と試練はある」