俺と葉月の四十九日

「圭ちゃんも食べる?プリン」
「…いらねぇ」

何か力抜けたし。


「バイト帰りだから臭いますよと言ったんだが、安田サンが気にしないと言うし」

ブル田は笑って言った。

臭うって、何?


俺はブル田の隣に座った。そっと匂いを嗅いでみる。

「?!臭ッ!!何コレ?!」

何だ!この臭い!
牛乳拭いて、三日経過した雑巾みたいな臭い!
どんなバイトだ?!
マジ臭ッ!!ヤバすぎ!

しかも今日着てるTシャツの文字だってヤバすぎ!
“アキバ系解放中”って何?!
何を解放すんの?!

意味わかんねぇけど気になるのが悔しい!


「お前バイトって何?!(そのTシャツも何?!)」
「ソレは言えないな。夢を壊す事になる」

夢?!この臭いは現実じゃないと?!


思わず鼻をつまんだ。
この臭い…毒?化学処理班呼ぶぞ?


「それにしても…三谷圭介」

何でしょうか?

「フツウの部屋だな、ここは。僕のトキメキセンサーが感知不能だ」

センサー?トキメキ?!

そんなセンサー付ける前に臭いセンサー付けろって!
大体トキメキ求めてねぇし、俺。

つーか空気嗅げ。臭ぇぞ?

「安田、平気なのか?」
「何が?」
「ブル田の臭い」