俺と葉月の四十九日

警官に質問されそうな怪しさ。
姿見せねぇし。
ネバる気か?


10秒程の間を置き、ブル田の手だけが電柱からはみ出してきた。



………すげぇ勢いで足首掻いてる。

そんなトコで動かねぇでいるから蚊に刺されんだよ。
馬鹿じゃね?


「ブル田ァ、もう出て来なって」

安田の声に、足首を掻いていた手が止まった。


出て来るのか?
様子をうかがう…。


「とうっ!!」

ズザァァ〜〜〜―!!


飛び出して来たかと思いきや、ブル田は地面へと横向けに転倒?!

…多分、かっこつけてジャンプでもしたんだろうなぁ。


恥じる様子もなく、ズボンに着いた砂を払い、立ち上がったブル田。
肘から血ィ出てるけど?


「さすがだ、僕の擬態を見抜くとは」


威風堂々!!


安田の声に反応して、カッコつけて転倒して、何でそんなに偉そうなんだ?!

…俺の方が恥ずかしくなってきた。


「何か用?何?」

安田…よくフツウに話せるな。
変わってる奴。
俺には無理!

つか、ユーレイの安田と話せる俺とブル田の方が変なのか?


いや!俺はフツウ!
ブル田だけが変!


ブル田は、安田をチラ見した後うつむいた。