「冷たっ」
ベンチの座面は雨の為に湿っていた。
「座っちゃったの?」
お前がベンチでって言ったんだろうが…。
「お尻、おもらしみたいになっちゃってるよ?」
「うるせぇ」
俺は再びベンチに座る。
ライターを持ち、線香花火に火を着けた。
微かに火薬が弾ける音と、飛び散る小さな火。
やがてそれは丸い雫となり、まだ散り足りない火の余韻を残しながら地面に落ちて弾けた。
安田は地面に屈み込んで座り、花火をじっと見つめていた。
雫が落ちると、安田の視線も地面に落ちる。
おもしろい奴。
「次は二本一緒にやろうよ」
リクエスト通りにやってやると、安田は再び花火を見つめる。
「圭ちゃん昔、線香花火で火傷したね」
「ああ、あった」
十本まとめてやろうとしたら、火がでかくなりすぎて火傷した。
「あの時の火傷、残ってる?」
「治ったら消えた」
「そっか」
安田は小さく微笑みながら花火を見つめている。
俺は、安田を見つめていた。
こいつ、もうすぐ消えちまうんだ…。
今日の12時までには、確実に消えちまう。
俺は何をしたらいい?
何をしたい?
安田…もっとワガママ言ってくれよ。
ベンチの座面は雨の為に湿っていた。
「座っちゃったの?」
お前がベンチでって言ったんだろうが…。
「お尻、おもらしみたいになっちゃってるよ?」
「うるせぇ」
俺は再びベンチに座る。
ライターを持ち、線香花火に火を着けた。
微かに火薬が弾ける音と、飛び散る小さな火。
やがてそれは丸い雫となり、まだ散り足りない火の余韻を残しながら地面に落ちて弾けた。
安田は地面に屈み込んで座り、花火をじっと見つめていた。
雫が落ちると、安田の視線も地面に落ちる。
おもしろい奴。
「次は二本一緒にやろうよ」
リクエスト通りにやってやると、安田は再び花火を見つめる。
「圭ちゃん昔、線香花火で火傷したね」
「ああ、あった」
十本まとめてやろうとしたら、火がでかくなりすぎて火傷した。
「あの時の火傷、残ってる?」
「治ったら消えた」
「そっか」
安田は小さく微笑みながら花火を見つめている。
俺は、安田を見つめていた。
こいつ、もうすぐ消えちまうんだ…。
今日の12時までには、確実に消えちまう。
俺は何をしたらいい?
何をしたい?
安田…もっとワガママ言ってくれよ。



