何で俺の近くを選んだ?
…それを聞いてどうなる。
どうにもならないな。
俺は再び、窓の外に視線を移した。
雨はまだ…止みそうになかった。
「僕は帰ります」
夕方、ブル田が言った。
昨夜からずっと安田と遊んでいたブル田は、昨日コンビニに顔を出した時より晴々とした表情をしていた。
ブル田なりに、安田との別れを受け入れられたんだ。
「帰んのか?」
妙なくらいに俺は不安になっていた。
安田の身体がだいぶ透けてきていたから。
もしかしたら、ブル田も昇天に立ち会うのではないか。
そんな期待があったのも事実。
…怖かった。
怖くなってきていた。
受け入れる事ができるのか…見送る事ができるのか…。
俺は、かなり情けない顔をしてたんだろう。
ブル田は笑った。
笑いながら、俺の前に右手を差し出す。
少し潤んだ瞳で握手を求めてきたブル田。
「頼む……圭介」
頼む……。
その言葉は重かった。
見送らないと言っていたブル田…俺は気付いた。
ブル田はわざと、俺に安田を送らせるつもりだ。
最初から。
「…ああ」
俺は、ブル田の手を握り返した。
…それを聞いてどうなる。
どうにもならないな。
俺は再び、窓の外に視線を移した。
雨はまだ…止みそうになかった。
「僕は帰ります」
夕方、ブル田が言った。
昨夜からずっと安田と遊んでいたブル田は、昨日コンビニに顔を出した時より晴々とした表情をしていた。
ブル田なりに、安田との別れを受け入れられたんだ。
「帰んのか?」
妙なくらいに俺は不安になっていた。
安田の身体がだいぶ透けてきていたから。
もしかしたら、ブル田も昇天に立ち会うのではないか。
そんな期待があったのも事実。
…怖かった。
怖くなってきていた。
受け入れる事ができるのか…見送る事ができるのか…。
俺は、かなり情けない顔をしてたんだろう。
ブル田は笑った。
笑いながら、俺の前に右手を差し出す。
少し潤んだ瞳で握手を求めてきたブル田。
「頼む……圭介」
頼む……。
その言葉は重かった。
見送らないと言っていたブル田…俺は気付いた。
ブル田はわざと、俺に安田を送らせるつもりだ。
最初から。
「…ああ」
俺は、ブル田の手を握り返した。



