このまま安田を乗せて、宿命から逃げようか。
運命から逃げようか。
サヨナラを言いに行く、安田は覚悟を決めているってのに、俺は逃げる事しか浮かばねぇ。
…好きだと、伝えたらどうなる。
安田が好きだ。
そう伝えたら、安田はどうするだろうか。
考えて頭を振った。
ダメだ…それは重い。
伝えないままにすると決めた。
安田が死んでから気付いた気持ちじゃねぇか。
そんな情けない気持ちを伝えるのか?
二度と会えない別れなのに、そんな情けない事…言う資格ねぇ。
情けない自分だけは、悔しい程認めてる。
だから逝くなとも言えねぇ。
安田を不幸にする。
安田が生きていたなら、いくらでも言えた。
大切だ…一緒に居よう…好きだ…。
手を繋いで、抱きしめて、その存在を体温として確かめる事もできた。
今となっては、無い物ねだり。
「ここで降りる」
国道の交差点。信号待ちの間に安田はチャリから降りた。
「バイト頑張ってね!」
笑い、手を振る安田。
チャリにまたがる俺に背を向ける。
…身体、かなり透けてきてるな。
もうすぐ安田は消える…俺には姿が見えなくなる。
運命から逃げようか。
サヨナラを言いに行く、安田は覚悟を決めているってのに、俺は逃げる事しか浮かばねぇ。
…好きだと、伝えたらどうなる。
安田が好きだ。
そう伝えたら、安田はどうするだろうか。
考えて頭を振った。
ダメだ…それは重い。
伝えないままにすると決めた。
安田が死んでから気付いた気持ちじゃねぇか。
そんな情けない気持ちを伝えるのか?
二度と会えない別れなのに、そんな情けない事…言う資格ねぇ。
情けない自分だけは、悔しい程認めてる。
だから逝くなとも言えねぇ。
安田を不幸にする。
安田が生きていたなら、いくらでも言えた。
大切だ…一緒に居よう…好きだ…。
手を繋いで、抱きしめて、その存在を体温として確かめる事もできた。
今となっては、無い物ねだり。
「ここで降りる」
国道の交差点。信号待ちの間に安田はチャリから降りた。
「バイト頑張ってね!」
笑い、手を振る安田。
チャリにまたがる俺に背を向ける。
…身体、かなり透けてきてるな。
もうすぐ安田は消える…俺には姿が見えなくなる。



