「圭介ぇ!!昨夜のメールは事実かぁっ?!」

次の日の朝、俺はそんなブル田の声で起こされた。


「虚言ではなかろうな?!」

ベッドの上で寝ぼける俺の肩を掴み、揺さぶり起こすブル田。

何だ?
一体何が起きてる?
何でブル田が俺の部屋に居るんだ。


重い瞼を開いて時計を見る。
…朝6時30分?!マジっ!


「起きろ!!圭介!安田サンはどこにいる!」
「っうるせぇぞ!朝っぱらから!」

ブル田の手を跳ね退け叫ぶ。

「何考えてんだよ!何時だと思ってんの?!」


確かに昨夜、ブル田にメールをした。
安田が戻って来たって報告メール。
だが、まさかこんな早朝に来るとは!

つか、うちの母親も普通におじゃまさせてんじゃねぇよ!
まぁ…ブル田をかわいいと気に入ってはいたけど。


ブル田はそわそわと部屋を見回している。
安田を探しているんだろう。

「安田サンはどこだ!」
ほらな?

「安田ぁ?」
あ〜…居ない?って事は。
「散歩じゃね?」
ユーレイになったあいつの毎朝の習慣だから。

「じゃね?じゃね?とは何だ!」
「知るか!大体来るの早過ぎなんだよ、お前は」

やる事が極端すぎる!
考えてから行動しろ!