「てか、そこどけてくんない?

アタシ今から合コンの約束あんの。

アンタの相手してるヒマないんだよ」

学校の王子様に、上から目線で

話すアタシ。

「はははっ・・・」

わ、笑われた・・・・・・?

「やっぱ気ぃ強ぇ-。そんなんじゃ

合コンでも相手にされないんじゃね?」

「なっ・・・・・・・・」

やっぱ前言撤回。

王子様なんかじゃない。コイツは

悪魔だ!!!

「ど・け・ろっ!!!」

アタシは高峰奏多を、勢いよく押しのけた。

けれど、奴は憎たらしく笑って、

アタシの腕を引き寄せた。

「なに・・・すんだよっ」

力が入んない・・・。

なに・・・これ----------------






「お前・・・化粧似合わない」

高峰奏多の長い指が、アタシの瞼を

優しくなぞる。