この非常識な男に文句で

罵ってやろうと口を開け

顔をあげる。

「え・・・・・・」

アタシは・・・・・・

目の前にこの男がいることに

驚いていた。



「高峰・・・・奏多」

そう。アタシの目の前にいるのは・・・

紛れもない、アイツ。

「おいおい、呼び捨て?俺、この学校の

王子様なんだけど」

「自分で言うか、フツー」

アタシは、目の前で苦笑するコイツを

睨みつける。

「そういう口調の女、俺嫌い」

「うざい。アンタに嫌われても構わないし。

アタシがどういう口調で喋ろうと、

アンタに関係ないじゃんっ」

「ふ-ん。気も強いんだ。そんなんじゃ

一生モテないよ?」

アタシをバカにするように笑う男。

こんな奴相手にしてたら、日が暮れるわ・・・