「本当、年上好きだね〜…」

「うん!!1つ違うだけでも全然大人!!あー…もう飯田先輩いないんだよね。付き合いたかったな〜!!」

ずっと狙ってた飯田先輩が卒業して、未玲は少し悔しそう。
…先輩には彼女がいるから、はじめから期待してなかったと思うけど。

「もう先輩の話はいいから!!早く学校行こ〜!!」

そう言ってあたしは、丁度見えてきた学校の門に向かって走りだした。

「え!?ちょっと待ってよ!!」

後ろから未玲の声が聞こえる。久しぶりの追いかけっこ。
きれいな空と春の風が気持ち良かった。





「ねぇ!!いつまで走るの!?」

あのまま靴を履きかえてからも走り続けて、廊下の近くまで来たところで未玲に腕をつかまれた。
2人とも、息が切れてる。