「ま、いくらなんでも間違えないか。颯太の斜め前の席って女の子だったしね。」
「……へぇー…。」
あんまり興味ない俺は流そうとしたら、
「いや、もうちょっと関心持てよ?」
「何でだよ?」
すると、結城は目を見開いた。
「お前知らないの?斜め前の子!?」
「知らねぇよ。というか、斜め前が女っつーことも知らなかったし…。てか、何でお前は知ってんの?」
……そうだ。
何で結城が知ってんだ?
よくよく考えてみれば、変な話。
結城の周りの席なら、誰が座ってるか、知っているのは分かるけど、
何で俺の席の周りの奴らを結城が知ってんだ?
しかも、
今日席替えしたばっかで、俺さえも知らなかったのに。
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