「まぁ、席離れて寂しいかもしんないけど、すぐに駆け付けてやるからな。」 「いらねぇよ。」 「んなこと言っちゃったりして、間違って斜め前とか見んなよ?」 「誰が間違って見るかっ!!」 前の席で斜め前にいた結城の後ろ姿を俺はよく知っている。 金髪で色黒 俺とほぼ同じ服装 学校内でこんなにチャラいギャル男はこいつぐらい。 そんな奴を誰かと見間違えるわけがない。 .