『だから、好きなんだって。』


銀髪の髪。

ピアスで開きまくった耳。

若干違う指定外の制服。






そんな見た目の姿で周りの奴らは、俺に近づこうとしない。









「あぁ。そうだったね?俺しか友達いないもんねー颯太はっ!!」



「……いいんだよ。別に」




結城の言う通り、
友達も結城しかまだいない。





けど、別に見た目だけで決めつけて、俺をわかろうとしない奴らとなんか友達になりたくない。




だから、別に結城だけでもいいと思ってた。








だけど、
結城はそんな俺にたまに気を遣かうことがある。




結城のダチと一緒にご飯を食ったり、


誘われてサッカーしたり……






まぁ、言い出すとキリがないけど…





結城がそんなに俺を他の奴らと交わらさせようとしてんのは分かる。




しかし、そんな結城の努力もむなしく、俺の尖った性格ではあまり馴染めなかった。




それに、やっぱり俺の外見でいつも最終的には結城のダチは怖がってたし。






残念ながら、いつも結城の思っている通りにはなったことはない。



でも




そんな気遣ってくれる結城を俺は少しだけ感謝している。




でも、絶対本人の前ではそんなこと言うつもりはないけど。












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