そしてあっという間に終礼の時間。
ついでに幼馴染みの彼はあっという間に学年中の人気者。
しかしあたしは、結局彼と何も接点のないまま今日という学校生活を終えようとしている。
…いつかはバレるってことは分かってるんだけどね…？
だって授業中とか当てられちゃうし。
分かってるんだけども無理なんだよ！色々と！
「…さて、連絡は以上だが他に言うことのあるやつはいるか？」
堀内の言葉に教室はシンと静まり返る。
「いないみたいだな。篠原もクラスに馴染めているようで結構、その調子。じゃあ学級委員」
言われて立ち上がった学級委員のきりーつという緩い声に口許がニヤけそうになるのを堪えてだらだらと立ち上がった。
結構、その調子。って…
堀内なりの励ましなんだろうか？口調が淡々としすぎていて正直伝わらない。
むしろ笑えちゃう、なんて考えながら学級委員の声に合わせて頭を下げた。
