いただきますをして、親2人と篠原龍斗は色々と盛り上がっていたけれどあたしは1人ひたすら黙々とカレーを食べた。
篠原龍斗はそんなあたしを時々気にしていたようだけど、両親はまっったくスルーでまるで弾丸かなにかのように延々と喋り続けていた。
…泣いていいですか神様…。
「ごちそうさま」
「あら、もういいの?雪菜」
「ん。お腹いっぱい」
短く返してあたしは自室へ戻るべく立ち上がった。
そして居間を出て襖をしめると、両親の大きな声がよく中から漏れてくる。
…うちの両親テンションたっけー。
あたしから漏れたのはそんな、苦笑いだった。

