あの日から、学校までの道は登下校ともに篠原龍斗とするようになった。

いや、させられるようになったという方が正しいか…。


いつも一緒に帰っていた愛香は「いいよいいよお2人で仲良く帰んなさい!」てな感じで最近は別の子と帰っているみたいだ。


…なにこの孤独感。

なんだこの仕打ち!


そんなわけで朝からげっそりしているあたしに、我が母はさらにおいうちをかけた。



「今日晩ご飯ごちそうにするから、龍斗くん呼びなさいよ」


「…は」


「久しぶりに会ったからねえ、母さんももっと話したいし。お父さんも会いたいって言ってるし」


「え、いや、ちょっと」


「アンタに拒否権はないから。頼んだわよ!」


「はっ…」



いっ いやああぁぁー!!