ちょうどゥチが、別に寂しくない、と言おうとした時

椿「もう高校生なんだから寂しいわけないでしょう?たかが旅行に行くだけなのに、一々寂しがっているのはあなただけよ。」

ゥチがまさに言わんとしたことを先にお母さんがキッパリ言い放った。


いつの間に玄関まで来ていたのかは分かんないけど、
まぁ流石
ゥチのお母さんだわ。
よくゥチの事を分かっていらっしゃる

………。

それに比べてお父さんは……



亮「!!なっ!?何で俺をそんな呆れたような目で見るんだ???」


あぁゥチの視線の意味は分かるんだね。


亮「そんな目で俺を見ちゃ駄目だ、これから俺を見る時は愛情を込めた温かい目で見るんだぞ?
いいか?間違っても嫌なものを見る目で俺を見てはいけないからな。」

と、満足げな顔で、自分の要望を言い終えたお父さん



…『見ちゃ駄目』って………
駄目なのは貴方の言動の方だと思うんだけど……

てか、何を言ってんの?
この人は……


もはや親バカの領域を越えたものと化してるわ。



何もお父さんに対してかける言葉も見つからず、ただため息をつく事しか出来なかった。