亮「いーやーだぁああっ!!!」






朝っぱらからずっとこの調子で騒ぎ、喚いている上に
ゥチのスーツケースから手を放してくれないお父さん


怜華「ちょっとー!!!いい加減にしてよ!!!集合時間に間に合わないじゃん!早く放してっ!!」


亮「ヤダ!」


怜「いい歳した大人が『ヤダ』じゃないでしょーがぁあ!!」


亮「嫌に決まってるだろ!!今日から三日もだぞ!??三日も怜華に会えないなんて……あぁ、俺ムリだ……耐えられない………

!あ、そうだ
怜華!!お前今から仮病で旅行行くの止めろ。」


怜華「はっ!!?何言ってんの。仮病なんて使うわけないでしょ。」


亮「じゃあ、俺も一緒に旅行へ行って」

怜華「却下。」



ゥチに共に旅行へ行くという案を言い終える前に却下された事がショックだったのか
昔はあんなにパパ、パパって引っ付いてきたのに…とブツブツ呟いた後で


亮「…怜華は俺と三日も会えなくて寂しくないのか?」


と捨てられた仔犬のような目で見つめながら聞いてくる。