話しているうちにいつの間にか特別棟に到着していた。


特別棟には真さんがいた、その姿を見るなり


省吾「理事長!
連れてきましたから例の約束はちゃんと守って下さいよ!!?」


と桐川は真さんに近寄っていく。



約束……??
何の事だろう


真「あぁ、分かってるさ。
約束だったからな。」


だから約束って何??


疑問に思って真さんに視線を送るが、
こちらには気付いて無い様子;



省吾「それから怜華ちゃんは黒崎と一緒にいませんでしたよ。」


そう桐川が言った瞬間、

今までこちらの視線に気付かなかった真さんが少し焦ったように、こちらを見る。


だから、ずっと視線を送り続けていたゥチと目が合った。





ゥチの"疑問の視線"が真さんには責めている様に感じられたのか、

真「ち……ちょっとコレはわざとじゃなくてね。;
うっかりなんだ;;(焦」


と更に一層焦りながら弁明をし始めた。



そして、その一方では

桐川はこの様子を不思議そうに見つめ

流尹はこんな事はどうでもよさそうに
ゥチだけをじっと見つめてくる。