「じゃあ行くな♪♪」 「うん、頑張ってね!!」 大きく手を振って昴君が見えなくなるまで見送ってから 一人になった中庭で私はさっきの昴君の言葉を思い出していた 『萌音は違うから…』 あんな事言われたら期待しちゃうよ… 昴君も私の事って… 恋は不思議… 恋をしたその日からどんどん欲張りになっていって あなたが私と同じならいいって願わずにはいられないんだから 今度はいつ逢える… いつ声を聞ける… そんな事ばかり考えている自分が不思議で仕方なかった