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私は気付くと保健室のベットに寝てた…


あれ??

確か野球部の球が飛んで来て

それで…


「萌音!気が付いたか!」

「昴君!!」

私はビックリして起きようとした

だけど頭がクラクラして目眩がした…


「まだ寝てなくちゃ駄目だよ。」

昴君は優しく私をベットに寝かせた…

「野球部の球が当たって気絶したんだよ。」


球…当たったんだ…

ふと鈍い痛みを感じた

「痛っ……」

痛みのする方を見ると右手が包帯でグルグルに巻かれていた

な…にこれ…


動かしてみるけど痛くて動かせない

「萌…音…あのな…右手何だけど…」


私は昴君の声が耳に入ってなかった

「思い切り…打撲…してるから3週間は動かせないって…」

昴君の顔を見ると凄く悔しそうな顔をしてる

「え…3…週間??」


私は何を言われてるのか解らなくてもう一度尋ねた


すると昴君は…

「うん…3週間…駄目なんだ…」

と苦しそうに答えた


3週間…

3週間て…

じゃあ大会は…


お母さんとの約束は…

「…や…だよ…」

「萌…音…」

「嫌だよ!!だって大会は!!お母さんとの約束は!!」

私は叫んだ…


涙が溢れて来て止まらなかった


「うっ…ひっく…」

「お母さん…??」


昴君が心配そうに私の顔を見ていた


でも私は耐えられなくて

気付いたら保健室を飛び出してた


「待てよ!!萌音!!!」

昴君の呼び止める声も聞かずに