だってさっき


私の気持ちはハッキリした


私の気持ち


それは


昴君が好き


だから例え負けたとしても


青矢先輩とは付き合えない



それなのに私はまた現実から目を背けて


逃げようとした


昴君が勝ったらなんて考えた


杏ちゃん…


結局私はまた背中を押されちゃったね


だけど今度は押されるだけじゃなくて


きちんとそれに答えるから


今度は私から頑張って昴君に伝える


必ず伝えるから






「杏ちゃん…ありがとう…私、青矢先輩のとこ行ってくるね」


少しだけ微笑みながら言葉にすると


「頑張れ!!」


って頬を優しく撫でた





そして私は


青矢先輩にメールを入れた


『屋上で待ってます』


って……