−−−ジャアァァ……



隣にある水飲み場所から蛇口を捻る音がして




驚いて振り向くと
赤いユニフォームを着た男の子が顔を洗ってた




誰…??



向こうからは私が居る位置が調度死角になっていて、見えていないみたいだった





−−キュッ−−




水道を締めた男の子は、何か探してるみたいに手を左右に動かしてた





「ヤベぇ、タオル…」



男の子はボソッと呟いた



タオル??




ないのかな、、、




「タオルなきゃビショ濡れじゃんか…」




その言葉を聞いて私は鞄の中にあるタオルを見た




困ってるんだから貸してあげたほうがいいよね……




でも恥ずかしいな、、


自問自答を心の中で繰り返したけど結局貸すことにして


立ち上がり、ユニファームの裾で顔を拭こうとしてる彼に声を掛けた