「萌音はさ、青矢先輩が好きなの?」


「えっ…」


好き…


なのかな…


「大羽君の事は好きでしょ?」


昴君の事は


今でも大好きだよ…


杏ちゃんの言葉に私は小さく頷いた


「じゃあさ、青矢先輩は?大羽君と比べてどぉなの?」


青矢先輩の事…


「青矢先輩の事、嫌いじゃないよ。ただ昴君への想いと同じかって考えると違うような気がする…」


その言葉を聞いて杏ちゃんが微笑んだ


「でもね、杏ちゃん…青矢先輩に抱きしめられると、逃げられないの…この人を切り捨てられないそんな気分になるの…」



この気持ちは何なんだろう


恋??


好き??


分からない…


俯く私に杏ちゃんが



「それは、愛じゃなくて愛情じゃないの。」


って言った


「…愛情??」


「違う??例えば駿兄に告られたらどぉ?愛情を感じて好きだから断りくにいよね。それと同じじゃない?萌音はいつの間にか青矢先輩を…違う意味で大切に感じ初めてた。だから切り離せない。違う?」


「……。」


杏ちゃんの言葉に絶句してしまった


確かにそうかもしれない


この気持ちが駿兄に感じる気持ちと同じなら


納得出来る


そぉ思った…