「お願いです。私は助けてあげたいのです。あの農民達を…!!」



「黄泉…頭を冷やせ」



「十分、冷えております。何故です?父様はおかしいと思わぬのですか?人が人を差別するこ…ー」



「…申すな!!」



ビクッ



突然の罵声。



父様が怒っている。それは雰囲気でわかった。



でも…



私は怯まなかった。



「…諦めません。絶対に…変えてみせます。…国を。」



最後にそう言い放ち、



「大変、ご無礼いたしました。」



部屋を後にした。



もう…後戻りはできない。



私は…諦めない。



あの者達の笑顔のために…