「うっ…くっ…はやく……ッ出ていけ…ッ」 立っていられなかった。 支えるはずの膝はガクガクと笑っていて…役立たず。 「黄泉様…私じゃ、だめなのですか?」 …ちがう。その逆だ。 天竜じゃないと駄目なのだ。 「私じゃ…黄泉様を……」 ぎゅっと天竜は唇を噛み締めた。 「弦のほうがよろしいですか…?」 その天竜の言葉に目を見開く。 「弦は関係ないだろう…?」 何故ここで弦がでてくるのだ。