丑の刻もとうに過ぎた頃、



今日も村は賑やかだ。



…いい意味ではないが。



「黄泉様、ちょっと宜しいですか?」



ふと声をかけられる。



「あぁ。」



声をかけてきたのは村長。








「なにか、あったのか?」




連れてこられた場所は村長の家。



よっぽど、大事な話なのだろう。



「大変無礼だとは…承知しております。」



村長の真剣な表情に嫌な予感が過る。