君と歩む夢みて~時は平安~




激しい愛撫を繰り返しながら、次第に押し倒されていくのがわかった。



背中に冷たい、床の硬さを感じる。



ようやく、離れた唇。



天竜は私の口元を拭うと私を真っ直ぐ見据えてきた。



「…ッ」



熱い眼差し。そんな眼差しを避けるように、手で顔を覆う。



「顔を…見せてくれ」



急に変わった口調に驚いて、手を避けた。



「本当に…愛している」



そう、天竜は耳元で呟く。



私が耳を手で押さえると共に、天竜は私の衣服にゆっくりと…手をかけた。



丁寧に帯を外していく天竜。



どうしていいかわからない私は…ただジッとその様子を見る。



「後悔しないか…?」



帯が完璧に外される寸前、天竜がそう言った。