君と歩む夢みて~時は平安~




天皇はまたその言葉を繰り返し、私の同意を求めている。



天皇はきっと良い答えしか求めていないだろう。



私に反論する術はないとでも言うように、天皇は再度言う。



「黄泉、星宴の求婚を受けよ」



言われれば、言われるほど、重荷に感じてしまうその言葉。



首を縦に振ることなんてできない。



「黄泉!」



天皇の声色もだんだん厳しくなってきていた。



それに何も言えない私。ただ…天皇に頭を下げることしかできない。



「黄泉!聞いているのか!!」



天皇の怒鳴るような声。天皇の…父様のそんなに取り乱した姿を見たのは初めてだった。



「天…皇…」