「私、見合いを受けなくても良いのだ!!」
襖の近くで立ったままそう、報告する私に咲威は若干、引きつりながら私を座るように促す。
それに素直に従い、畳に腰を下ろした。
「…って、えぇ?!見合いの件は解決ということですか?!」
ようやく言葉を発した弦。
更に驚いたのか、未だに口をパクパクさせている。
「弦…とりあえず、座れ…。」
「あ、はい…。失礼します
…………で、受けなくても良いとは?!」
弦に落ち着く、というのは無理であったか…。
若干、苦笑いを浮かべながら星宴との見合い始終を話す。
その話を聞いて、驚き続ける弦に咲威は宥めていた。
「黄泉様!!成長されましたね!」
なんて、涙ぐむ弦に(お前は誰だ?!)って、突っ込みたくなったのは胸に隠しておこう。


