君と歩む夢みて~時は平安~




……えーと、



とりあえず、結果的には良かったのか…?



見合いを受けなくても良くなったわけだ。



天皇に話をしてくれるということは、別に罰せられることもない。



………



…良かった。



見合い相手が星宴で、良かった。



私は、天竜を好きでいても良いのだ。



なんだか、気持ちが高ぶって私は咲威と弦がいる部屋に向かって走った。



誰かに報告をしたくて。



「咲威!弦!聞いてくれ!!」



バンッと勢いよく開いた襖。



部屋にいた咲威、弦は驚き目を見開きこちらを凝視してくる。



「よ、黄泉様…どうなさったのですか。」



咲威の少し戸惑った声。



弦はそんなに驚いたのか私の方を見て、口をパクパクさせていた。