…しばらくしても涙が出そうな衝動が収まらず私はなんとなく庭に出る。 少しひんやりとした空間が漂っていた。 …気持ちがよい。 心地よい、夜風に当たりながらそんな事を呟く。 だが… 「この、景色を見るのも後…」 マイナスの考えに押しつぶされてしまう。 自分がどれだけ愚かな人間か再認識した。 ガサッ …?! 「何者だっ?!」 茂みの方から急な物音。 すぐさま、反応した私は懐に潜ませた小刀を片手に振り返る。 そして… 顔を見せた意外な人物に目を見開いた。 「黄泉様…?!」